退去時にハウスクリーニングは必要？引っ越し前の掃除について解説

引っ越しが迫ってくると荷物の準備、新居の手配にと何かと忙しいですが、
疎かになりがちな「退去時のハウスクリーニング」については何をすべきでしょうか。

 

賃貸契約上はご自身でハウスクリーニングは不要なケースが多いですが、
一方で高額の原状回復費を回避するためには掃除を徹底することもおすすめです。

 

ハウスクリーニングは本来引っ越し時には不要

エアコンや水回りの掃除など、ハウスクリーニング業者が行える掃除は多種多彩です。

 

最近では社会情勢の変化もあり、除菌サービスなどの新たなサービスも展開されるようになりました。
ユニークなサービスも増加していますが、ハウスクリーニングは引っ越し前に行う必要はあるのでしょうか。

 

結論から言うと、賃貸契約にもよりますが費用負担の大きいハウスクリーニングは
退去後に大家さんや管理会社側が行うべきものです。

 

しかし多くの賃貸契約ではハウスクリーニングの費用が退去時に加算されており、
事実上借主側が負担しているという背景があります。

 

支払いに関しては強制できるようなものではないので拒むこともできますが、
一方で賃貸利用時に喫煙やペットの飼育を行っていた場合などは
原状回復に関して負担となるため、支払いに応じることが一般的です。

 

この点に関してはトラブルになりやすく消費者センターなどへの相談も多くなっています。

 

一度支払いに関してサインをしてしまうと費用負担に応じたことになるため、
不明点がある場合には退去前にきちんと確認をしておくようにしましょう。

 

ハウスクリーニングはどっちが手配すべき？

退去時に原状回復の視点も含めると
「自分でハウスクリーニングを手配したい」と考える人も多いでしょう。

 

しかし、大家さんや管理会社側がハウスクリーニングの費用を求めてくる以上、
大家さん側がハウスクリーニングを手配したい、あるいはすでに契約している提携業者が居る可能性もあります。

 

では、ハウスクリーニングが退去時に必要となった場合には
どちらが業者の手配をするべきなのでしょうか。

 

こちらは大家さん側の請求に応じる場合にはご自身で手配をする必要がありません。

 

一方で、費用を下げてほしい場合や大家さん側の求める部分のみ清掃すればOKの場合には、
ご自身で手配をした方が安くなる可能性もあります。

 

ハウスクリーニングの業者の手配に関してはケースバイケースなので、
こちらも退去前に大家さん側への交渉や確認がマストでしょう。

 

退去時の原状回復に揉めないためにも、ハウスクリーニングを使おう！

賃貸契約の物件から退去をする時に、原状回復に関してはよくトラブルになる部分です。

 

特に喫煙者の方やペットがいた方、小さなお子様がいたずらをしてしまったケースでは、
室内に汚れや臭いが残されているため原状回復に関する費用を拒みにくくなります。

 

しかし、高額の費用を請求されてしまうと新生活にも暗い影を落としかねません。

 

そこで、定期的に転勤などで引っ越しが予想される方は
時々ご自身でハウスクリーニングを手配することがおすすめです。

 

こまめなプロによるメンテナンスがあれば、
退去時に原状回復に関するトラブルを減らすことができます。

 

退去時に原状回復を求められやすい場所は？

ご自身で定期的にハウスクリーニングに依頼をする場合、
原状回復を見据えるとどんな場所を重点的に掃除しておくと良いでしょうか。

 

この項ではトラブルを防ぐ日頃の掃除のポイントをご紹介します。

 

床掃除は定期的な実施がおすすめ！

皆さんは床掃除をどのように行っていますか？

 

掃除機や市販のワイパー製品などで行っている方が多いですが、
フローリングの隙間には食べかすや髪の毛などのごみが残りやすいのです。

 

また、ペットのいるご家庭では日常的に傷がつきやすいので、
ワックスによる処理やカーペットを敷いて起き、傷を残りにくくすることがおすすめです。

 

ハウスクリーニングはフローリングや畳などの素材に合わせた床掃除を実施しています。

 

定番のエアコン掃除もおすすめ！

退去の有無を問わず、ハウスクリーニングで定番の人気掃除メニューと言えば
やっぱりエアコン掃除です。

 

エアコン掃除はフィルターを外して洗浄するだけではなく、
エアコン本体の内側に関してもきれいにクリーニングを行っています。

 

特に喫煙者の方はエアコン本体にしつこいヤニの汚れが付着していることも多いので、
定期的にハウスクリーニングを依頼されることがおすすめです。

 

また、ハウスダストの対策にも効果があるので、
小さなお子様がいるご家庭にもエアコンの掃除がおすすめです。

 

エアコンの掃除は汚れやカビが多い場合には
原状回復を求められやすいので意識的に掃除を行うようにしましょう。

 

こまめな水回り掃除もおすすめ！

水回りの掃除は住まいの中でカビが発生しやすく汚れに悩まされやすい場所です。
シンク回りは水垢が発生しやすく、
浴室内は浴槽や床に黒カビやぬめりが発生しやすいため注意が必要です。

 

入居時よりも明らかに汚れが増加している場合には
水回りも原状回復を求められやすいため、定期的に水回りの掃除を依頼することもおすすめです。

 

キッチン周辺はレンジフードやコンロ周辺に油汚れが集中しやすいため、
こまめにハウスクリーニングを行うことでゴキブリなどの害虫の発生を抑える効果もあります。

 

特に一人暮らしの方で水回りの掃除は面倒に感じている方や、
高齢者世帯の方は賃貸の退去時に水回りの掃除に苦労する傾向があるので、
早めに対策を行うことがおすすめです。

 

退去前にハウスクリーニングに依頼をする際のポイント

大家さんや管理会社側の確認の下でハウスクリーニングを実施する場合には、
知っておきたい2つのポイントがあります。

 

1．ハウスクリーニングは家具がない状態がおすすめ

ハウスクリーニングはすでに家具が新居へと撤去されてからの方が
スッキリときれいに掃除ができるため、原状回復費用が請求されにくくなります。

 

特に大家さんの許可の下で掃除を行う場合には、
大家さん側が求める回復ポイントをクリアした掃除がおすすめです。

 

追加のハウスクリーニング費用の請求を防ぐためにも、
空室の状態になってから掃除に入ってもらうようにしましょう。

 

2．繁忙期には早めのご予約を

ハウスクリーニングは人事異動が集中しやすい時期には
繁忙期となるため予約が取りにくくなります。

 

退去が決まった段階で大家さんや管理会社に費用やハウスクリーニングに関して確認を行ったら、
速やかにご予約をされることがおすすめです。

 

まとめ

この記事では賃貸物件を退去する際に知っておきたい
ハウスクリーニングについて詳しく解説しました。

 

原則として大家さん側が掃除を実施することが多いですが、
費用の在り方や原状回復費を抑える場合にはご自身で手配をすることも可能です。

 

長年使った部屋はすっきりと掃除をして、円満な退去を目指しましょう。